発生国 米国
ドナー 41歳男性
G-CSF投与期間 1999/12/9 〜 1999/12/12
有害事象診断日 2003/2/12
有害事象名 骨髄異形成症候群/慢性骨髄単球性白血病(MDS/CMML)
企業報告受理日 2003/4/28
経過 溶媒環境曝露の前歴のある健常人ドナー。末梢血幹細胞動員前の1999/12/1にHb 11.1g/dL, Ht 32.9%と経度の貧血がみられ、平均赤血球容積は99.4fLと上昇し、血小板は188,000/mm3であった。1999/12/9〜1999/12/12にフィルグラスチム(600μg/day)を投与された。1999/12/13の採取日にドナーは骨痛と関節痛を訴えた。
2003/2/12に末梢血塗抹標本において左方移動、多数の未成熟な骨髄系前駆細胞、大球性貧血、血小板減少症を認めた。細胞充実度(celluarity)は実質的に100% (packed marrow濃厚骨髄)であり、骨髄系前駆細胞がやや優勢であったが、 環状鉄芽球は優勢でなかった。骨髄および末梢血のフローサイトメトリーにおいては急性白血病やリンパ腫の所見を認めなかった。骨髄細胞の細胞遺伝学的解析では正常核型46, XYであり、染色体異常はなかった。末梢血の細胞遺伝学的解析では異常のある男性核型を認めた。解析した分裂中期の細胞20個すべてに20番染色体長腕の間質欠失がみられた(46,XY,del(20)(q11.1q13.2)[20])。白血球 7,100/mm3, Hb 7.5g/dL, Ht 24%, 血小板 12,000/mm3であった。骨髄異形成症候群(MDS)および慢性骨髄単球性白血病(CMML)と診断した。
報告医師の意見 採取時の骨痛と関節痛はフィルグラスチムと関連がある。ベースラインの血球数に反映されているように、患者は「幹細胞動員とフィルグラスチム投与より前に、骨髄異形成症候群に進展する初期の段階」にあった。MDS/CMMLの進展は死亡のおそれがある。フィルグラスチムとMDS/CMMLとの関連については不明である。