3. データの取り扱いと解析対象

1) データの取り扱い
この事務局に集められたデータは多忙な医師の善意の協力によるものである。従って、完璧なデータを期待し、これを強要することはできない。事務局では不備なデータの問い合わせをできる限り行っているが、これも完璧ではない。本年の場合には、特に小児と成人のデータを統合するという作業があったことから、不備データについては欠損値としてあつかった。更に具体的には、以下のルールに従った。

a) 同一症例の重複登録はわかった時点で一方を削除した。
b) 移植日が異なる場合には、1度の採取で得られた幹細胞であっても別件として数えた。
c) 移植の回数の記載がない場合には1回目の移植とした。
d) 診断名については調査票の記載に従いながら、わかる範囲で同一疾患をまとめた。

  1. AMLLには、急性混合性白血病、biphenotype、Mixed lineage、ALL mixedと表記されているものを含めた。
  2. MDSについては移植時の状態で分類した。MDSからAMLになり、その時点で移植された症例については、MDSに含めた。
  3. 悪性リンパ腫とのみ記載のあるものは悪性リンパ腫病型不明とした。
  4. ATLLにチェックのある悪性リンパ腫は組織型分類の記載があってもATLL(細分類コード2151)として一括した
  5. 睾丸腫瘍は精巣腫瘍として胚細胞腫に加え、睾丸以外の胚細胞腫瘍はわかる範囲で部位を尋ねた。
e) 移植年月日不明の場合には生存期間不明として生存曲線の計算から除いた。また、最終認年月日または死亡年月日が移植年月日より前となる場合はも生存曲線の計算から除いた。
f) 平成6年度までの調査は末梢血幹細胞移植は自家移植と同種移植の区別がなかったため、訂正がない限りすべて自家とした。従って、同種末梢血幹細胞移植は明記されていた症例だけである。
g) 生着の有無は96年度より調査項目に入れた。それ以前までの調査で報告された症例については、「生着せず」と特記されていた症例だけを生着せずと入力した。
h) 再発年月日が移植年月日より前であるものは移植後の再発はないものとして扱った。



2) 解析対象

 登録された10,833件のうち、すでに示したように1991年から1997までの移植が9,355件、このうち1回目の移植が8,593件であった。この8,593件が以後の解析対象となる。下図に示すように、15歳未満の症例は2,670件で、15歳以上が5,858件、年齢不明が65件である。

2) Study subjects

 As described, a total of 10,833 transplants were registered, among which 9,355 were conducted between 1991 and 1997. The first stem cell transplants among these numbered 8,593,which are the subjects used it the analyses. As shown below, they comprised 2,670 children young than 15 years old, 5,858 adults aged 15 or over, and 65 patients of unknown age.

解析対象表