6.研究発表協力

 本全国調査より得られたデータはわが国の造血細胞移植を発展させるために有効利用されなければならない。これまでにも全国データは多くの研究者に提供されてきたが、本年6月26日に全国集計データ管理委員会は「日本造血細胞移植学会全国集計データ委員会規約」および「データ利用に関する細則」を定め、適正なデータ提供手続きを明らかとした。
 このデータを利用するには、会長講演を除き、後に示す利用申請書の提出が必要となる。提出された利用申請書はデータ管理委員会で審査され、利用条件に合致すると判断された場合にデータの利用が許可される。利用条件には、「利用についての遵守事項」が確実に遵守される申請者であることのほか、臨床研究者としての資質を十分有すること、この全国調査に多くの貢献があったことなどが決められている。
 提供されるデータは、氏名や報告施設等個人を識別できるデータを削除し、コード表がなければ判明できないように加工したものである。本年度の解析対象データDATA9810(後述)から必要な範囲に限ってデータを取り出し、フロッピーディスクで提供する。これまで協力した成人での移植に関する研究発表は、会長講演を含めて以下に示す25件である。
 なお、平成10年度のデータ管理委員会委員は、会長の森島泰雄先生(委員長)、内科領域の委員として浅野茂隆先生、岡本真一郎先生、小寺良尚先生、柴田弘俊先生、田地浩史先生、土肥博雄先生、原田実根先生(アイウエオ順)、小児科領域の委員として大平睦郎先生、加藤俊一先生、気賀沢寿人先生、長尾大先生、松山孝治先生(アイウエオ順)である。


利用承認日発表者および発表学会等

1) 会長講演大阪府赤十字血液センター柴田弘俊先生
第17回 日本骨髄移植研究会(平成6年12月12日) 「会長講演」
2) 平成6年12月26日東京大学医科学研究所浅野茂隆先生
厚生省特発性造血障害調査研究班 第2回班会議(平成7年1月26日)
「骨髄移植分科会長報告」
3) 平成7年 2月21日兵庫医科大学第二内科金丸昭久先生
第24回 日本医学会総会(平成7年4月8日)
 「難治性貧血の骨髄移植療法」
4) 平成7年 2月21日名古屋第一赤十字病院内科南 三郎先生
第24回 日本医学会総会(平成7年4月8日)
「成人領域における造血幹細胞移植の適応と成績」
5) 平成7年 9月21日名古屋大学第一内科谷本光音先生
厚生省がん研究「非血縁者間移植を中心とした同種造血幹細胞移植によるがん根治療法のシステムの確立と普及に関する研究」班 7年度第2回班会議(平成7年11月11日)
 「臨床データから見たCMLのGVL効果についての考察」
6) 会長講演 東京大学医科学研究所浅野茂隆先生
第18回 日本骨髄移植研究会(平成7年12月21日)  「会長講演」
7) 平成8年 2月 1日 慶応義塾大学医学部血液内科岡本真一郎先生
第58回 日本血液学会(平成8年4月18日) シンポジウム
 「Registry dataからみた骨髄移植療法の適応と限界」
8) 平成8年 3月18日 名鉄病院森島泰雄先生
第58回 日本血液学会(平成8年4月18日)シンポジウム
 「第1寛解期における薬物療法か骨髄移植療法の選択:matched-pair analysisから1)成人急性骨髄性白血病」
9) 会長講演 岡山大学医学部第2内科原田実根先生
第19回 日本造血細胞移植学会(平成8年12月19日) 「会長講演」
10) 平成9年 1月14日 愛知県がんセンター研究所疫学部浜島信之先生 
「癌と化学療法」への投稿(24巻: 1303-1310, 1997)
 「区間打切り例を含むデータでのノンパラメトリックな生存曲線推定」
11) 平成9年 1月30日 財団法人血液製剤調査機構調査課赤澤 修先生
厚生科学研究「血液製剤の使用動向」研究班 第2回班会議(平成9年3月7日)
12) 平成9年 4月 8日 慶応義塾大学医学部血液内科岡本真一郎先生
Korean Society of Hematopoietic Stem Cell Transplantation : Spring Symposium(平成9年 5月31日)
13) 平成9年 6月19日名古屋第一赤十字病院内科浜口元洋先生
第39回日本臨床血液学会 シンポジウム4(平成9年10月27-29日)
 「公的骨髄バンクの成績と血縁者間骨髄移植の比較」
14) 平成9年 7月11日愛知県厚生農業協同組合連合会昭和病院森下剛久先生
日本造血細胞移植学会ガイドライン委員会 資料作成のため
15) 平成9年 8月25日 愛知県がんセンター病院血液化学療法部森島泰雄先生 
第56回日本癌学会 シンポジウム12(平成9年9月27日)
 「造血移植療法の適応と限界 −化学療法との比較−」
16) 平成9年11月 6日 慶応義塾大学医学部血液内科岡本真一郎先生
第2回 Japan-Korea BMT Symposium (平成9年11月22日)
17) 平成9年11月 7日 兵庫医科大学第2内科武元良整先生
厚生省がん研究「非血縁者間移植を中心とした同種造血幹細胞移植によるがん根治療法のシステムの確立と普及に関する研究」班  平成10年度第1回班会議
 「死亡例での肝機能障害の頻度(仮題)」
18) 会長講演 慶応義塾大学医学部内科学池田康夫先生
第20回 日本造血細胞移植学会(平成9年12月18-19日) 「会長講演」
19) 平成10年 4月 3日 山田赤十字病院内科 玉木茂久先生
高齢CML患者への移植適応の判断のための資料提供
20) 平成10年10月 6日 岡山大学医学部第2内科原田実根先生
第20回日本臨床血液学会総会(平成10年11月11-13日)
21) 平成10年10月30日 京都府立医科大学第2内科 島崎千尋先生
第61回 日本血液学会(平成10年4月19-21日)
22) 平成10年11月13日 名鉄病院血液内科 佐尾 浩先生
厚生省がん研究「非血縁者間の同種血液幹細胞移植による悪性腫瘍の治癒率向上に関する研究」班 平成10年度班会議(平成10年11月21日)
23) 平成10年11月20日 都立駒込病院内科 秋山秀樹先生
第21回日本造血細胞移植学会(平成10年12月19日)
24) 平成10年11月20日 慶応義塾大学医学部血液内科 岡本真一郎先生
第21回日本造血細胞移植学会(平成10年12月19日)
25) 会長講演 愛知県がんセンター病院血液化学療法部森島泰雄先生
第21回 日本造血細胞移植学会(平成10年12月18-19日) 「会長講演」



日本造血細胞移植学会全国集計データ利用についての遵守事項

  1. データは造血細胞移植の発展を目的とした研究のために用いること。
  2. データは申請者以外の者に閲覧させたり、譲渡しないこと。
  3. 申請書の利用目的にある学会(研究会)以外で、新しい解析結果を発表する場合には改めて申請を行うこと。その学会(研究会)で発表した解析結果については、以後、申請なしに自由に発表することができる。
  4. 発表に際しては、日本造血細胞移植学会全国集計データであることを明らかにすること。
  5. 使用を終えたデータは速やかに廃棄すること。